L型(奥行き違い)の食器棚|冷蔵庫スペースの深さを活かすコツ

キッチンで冷蔵庫を置くスペースは、冷蔵庫が収まるぶん奥行きが深くとられています。一般的な食器棚の奥行きが約45cmなのに対し、冷蔵庫まわりは60〜70cm前後。そのため、冷蔵庫の横や上に、奥行きの深いデッドスペースができてしまいがちです。
この深い奥行きを食器棚にも活かして、奥行きの違う収納をひとつなぎに造作したものが「L型食器棚(奥行き違い)」です。上から見ると奥行きが二段階になり、断面がL字に見えることからこう呼ばれます。冷蔵庫まわりの深さを無駄なく使えて収納量がぐっと増える、人気のつくり方です。ここでは、L型(奥行き違い)を上手に活かすコツをお伝えします。
L型(奥行き違い)でよくある5つのポイント
奥行きの違う収納でつまずきやすいポイントには、だいたい同じパターンがあります。先に知っておくだけで、ぐっと使いやすくなります。
1. 冷蔵庫まわりの深い奥行きを、活かしきれていない
冷蔵庫スペースの深さ(60〜70cm)は、食器棚にすると大きな収納力になります。横の壁面や上部を、深いまま収納にすれば、背の高いもの・大きな家電・ストックをたっぷりしまえます。「冷蔵庫の横が中途半端に空いている」場所こそ、L型が活きるところです。冷蔵庫の寸法は家電のサイズ早見表もご参考に。
2. 深い奥行きの「奥」が、使いにくい
奥行きが深いと、奥のものが取り出しにくいという弱点もあります。これは、引き出しやスライド棚にして奥まで引き出せるようにしたり、手前は浅い棚・奥は深い棚と二段で使うことで解決できます。深い部分は「奥まで使える工夫」とセットで考えるのがコツです。
3. 浅い部分と深い部分の「段差」を活かせていない
奥行きが違うと、浅い食器棚側の手前に段差(出っ張り)ができます。これを邪魔と思わず、浅い側をカウンターや配膳スペース、深い側を家電や収納と役割を分けると、段差がむしろ便利に。L型カウンターとして、作業しながら使える食器棚になります。
4. 冷蔵庫の放熱・扉の開き・買い替えを見込んでいない
冷蔵庫まわりは、放熱のすき間・扉や引き出しの開き・将来の買い替えを見込んでおくことが大切です。今の冷蔵庫にぴったり作りすぎると、次に大きい機種を選んだときに入らないことも。少しゆとりをもたせて設計しておくと安心です。
5. 面材がバラバラで、一体感が出ない
冷蔵庫まわりとL型の食器棚は、面材(色・柄)をキッチンや冷蔵庫の雰囲気と揃えると、奥行きが違ってもひとつの家具としてすっきりまとまります。バラバラの素材だと、せっかくの造作も雑然と見えてしまいます。
上手に活かす考え方|「深さの使い分け・奥の工夫・段差・面材」で見る
L型(奥行き違い)は、4つの視点で整理できます。
- 深さの使い分け:深い部分は家電・大物、浅い部分は食器・カウンター
- 奥の工夫:深い棚は引き出し・スライドで奥まで使えるように
- 段差:浅い側をカウンター・配膳に活かす
- 面材:キッチン・冷蔵庫と色柄を揃えて一体感を
この4つで考えると、冷蔵庫まわりの深いスペースを「収納量も使い勝手も」両立して活かせます。とはいえ、これをご自身で全部考える必要はありません。「冷蔵庫の横のこのスペースを活かしたい」と教えていただければ、奥行きの使い分けまでこちらで設計します。
オーダー家具だからできる、奥行き違いの造作
既製の食器棚は奥行きが一定なので、冷蔵庫まわりの深いスペースに合わせると、横に大きなすき間ができたり、逆に浅すぎて深さを活かせなかったりします。オーダー家具なら、冷蔵庫スペースの奥行きに合わせて深い部分・浅い部分を自由に設計し、面材も揃えてひとつなぎに造作できます。冷蔵庫まわりのデッドスペースが、収納にも作業スペースにもなる——それがL型(奥行き違い)の魅力です。実際の仕上がりはL型食器棚の施工例もご覧ください。
まとめ
L型(奥行き違い)の食器棚は、次のように考えると上手に活かせます。
- 冷蔵庫スペースの深い奥行き(60〜70cm)を食器棚にも活かす
- 深い部分は引き出し・スライドで奥まで使えるように
- 浅い部分はカウンター・配膳スペースに
- 冷蔵庫の放熱・買い替えのゆとりを見込む
- 面材を揃えて奥行きが違っても一体感を出す
「冷蔵庫の横や上の深いスペース、活かせるかな?」と気になったら、どうぞお気軽にご相談ください。冷蔵庫まわりの寸法や置きたいものを教えていただけると、奥行きの使い分けまで具体的にお話しできます。一緒に、デッドスペースを活かしたL型の食器棚をつくりましょう。










