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J型手掛けとラインレール引手、どちらを選ぶ?取っ手の使い勝手を比べてみました

オーダー家具の打ち合わせで、最後のほうに決まることが多いのが取っ手です。扉の色や棚の高さに比べると、つい「おまかせで」となりやすいところかもしれません。

でも取っ手は、住み始めてから毎日いちばん多く手が触れる場所です。ここが手になじむかどうかで、そのお家具の使い心地はずいぶん変わります。

弊社でよくお選びいただくのが「J型手掛け」と「ラインレール引手」のふたつです。どちらも出っ張りのないスッキリしたデザインで、見た目はよく似ています。ただ、実際に使うと違いがあります。どこがどう違うのか、実物の写真を見ながら整理してみました。

どちらも「出っ張らない」のは同じです

まず共通点から。J型手掛けもラインレール引手も、取っ手が前に出っ張りません

つまみ型やバー型の取っ手のように、扉から手前に飛び出す部分がないということです。見た目がすっきりするのはもちろん、通り道の狭い場所では体や服が引っかかりにくいという良さもあります。キッチンの通路やカウンター下など、人が行き来する場所のお家具でよく選ばれるのはそのためです。

似ているのはここまでで、この先が分かれ道になります。

違い① 手を掛ける向きが逆です

いちばん体感に近い違いがここです。

  • J型手掛けは、上から手を掛けます
  • ラインレール引手は、下から手を掛けます

J型手掛けは、扉の縁をJの字の形に彫り込んで、そこに指を入れて引くタイプです。上側から指を下ろすように手を掛けます。

ラインレール引手は、レール状の金物に手を差し入れて引くタイプです。こちらは下から手を添えるかたちになります。

文字にすると小さな違いに見えますが、扉を開ける動作は一日に何度も繰り返すものです。ショールームで実物を触っていただくと、「こっちのほうが自然」とすぐに決まる方も多いところです。

違い② 金物を使うか、使わないか

見た目の質感に効いてくるのがこちらです。

J型手掛けは、金物を一切使いません。扉の縁がJの字の形に一体成型されていて、そこが手掛けになります(メラスクープ扉とも呼びます)。手掛けの内側まで扉と同じ柄で仕上がっているので、継ぎ目や切り口が見えません。金属のパーツも入らないため、扉の面材の色や質感がそのまま素直に出ます。木目でもマットな単色でも、扉の表情を邪魔しません。設置できる位置は扉の上部・下部・サイドと幅があります。

ラインレール引手は、レール状の金物を使います。出っ張りのないタイプの金物なので見た目はスッキリしたままですが、扉の面材とは別に金物の線が入ります。カラーは4色から選べます。

  • シルバー
  • ステンカラー
  • ブラウン
  • ブラック

扉の色に合わせてなじませることも、あえて色を変えてラインを見せることもできます。「取っ手をデザインの一部として見せたい」ときは、こちらのほうが表現の幅があります。

違い③ ラインレールは、タオル掛けなどを足せます

もうひとつ、意外と効いてくるのがこの違いです。

ラインレール引手は金物のレールなので、あとからタオル掛けなどを取り付けることができます。キッチンまわりのように「布巾やタオルを掛ける場所がもうひとつ欲しい」となりやすい場所では、これが便利に働くことがあります。

J型手掛けは扉を彫り込んだ形なので、こうした追加はできません。そのぶん、金物が一切見えないすっきりした表情が持ち味です。

表にすると、こうなります

J型手掛けラインレール引手
出っ張りなしなし
手の掛け方上から下から
金物使わない(扉と一体成型)使う(レール状の金物)
扉の面材の色そのまま4色から選択
設置位置扉の上部・下部・サイド
タオル掛けなどの追加できませんできます

置く場所で考えると、選びやすくなります

好みで選んでいただいて大丈夫なのですが、迷われたときはそのお家具をどこに置くかから考えると決めやすくなります。弊社では、おおよそこのようにご案内しています。

食器棚は、キッチンに合わせておくと開けやすくなります。食器棚はシステムキッチンと向かい合わせに使うことがほとんどです。キッチン側と手の掛け方をそろえておくと、振り向いて開けるときも同じ動作で済みます。毎日繰り返す動作なので、ここがそろっているかどうかは地味に効いてきます。

壁面収納などは、金属のラインが無いほうがスッキリします。壁一面に広がる収納は、扉の枚数が多いぶん取っ手の線もその枚数だけ並びます。金物のラインが入らないJ型手掛けにすると、面がつながって見えて、圧迫感が出にくくなります。

最後は実物に触れてから決めて大丈夫です

ここまで違いを並べてきましたが、実のところどちらが優れているというものではありません。手の掛け方も、金物を見せるか見せないかも、好みと暮らし方によって答えが変わります。

図面や写真だけで決めきらなくて大丈夫です。打ち合わせのときに実物のサンプルをご覧いただけますので、実際に手を掛けてみて、しっくりくるほうをお選びください。「この扉ならどちらが合いますか」とご相談いただければ、扉の面材や設置場所に合わせてご提案します。

取っ手はお家具ができあがってから交換するのが難しい部分です。だからこそ、決める前にひと呼吸おいて、手で確かめていただきたいところだと思っています。

取っ手のほかのタイプも見てみる

弊社では、この2種類以外の取っ手・手掛けもお選びいただけます。資料館に実物の写真を載せていますので、あわせてご覧ください。

どのタイプがご自宅に合うか迷われたときは、お気軽にご相談ください。実際の扉の色や、置く場所の使い方をうかがいながら、一緒に選ばせていただきます。

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