食器棚に組み込むキッチン家電と冷蔵庫のサイズ早見表
オーダー食器棚やキッチンボードを計画するとき、「持っている家電がちゃんと収まるか」「これから買う冷蔵庫の幅はどれくらいか」は、間取りと同じくらい大事なポイントです。新築や住み替えで初めてオーダー家具をつくる方が多く、寸法のことまで先に分からなくて当たり前。ここでは、家電・冷蔵庫の代表的なサイズと、収めるときに押さえておきたい余白を、メーカー公式のスペックをもとにまとめました。
まず知っておきたい「家電は寸法+余白」で考える
家電を食器棚に入れるときは、本体の幅・奥行・高さだけでなく、使うときに必要になる余白までセットで考えます。ポイントは3つです。
- 蒸気が出る家電(炊飯器・電気ケトル・電気圧力鍋など)…使うときに前へ引き出せるスライド棚に置くと、蒸気で上の棚板が傷みません。
- 熱を出す家電(電子レンジ・トースター・ノンフライヤーなど)…放熱のため上・左右・後ろにすき間が要ります。必要な距離は機種ごとに決まっています。
- フタや扉が動く家電(炊飯器のフタ、レンジや食洗機の扉)…開けたときの高さ・前への出っぱりが収まるかを確認します。
こうした余白の取り方は、ご自身ですべて計算する必要はありません。「これとこれを入れたい」と教えていただければ、収まる棚の形はこちらで設計します。まずは手持ちの家電と、これから買い替える予定があるかを把握しておくと、打ち合わせがスムーズです。
キッチン家電のサイズ早見表
よく食器棚・キッチンボードに組み込む家電の、一般的なサイズの目安です。同じ種類でも機種で差があるため、最終的には実際に置く家電の寸法で設計します。下の代表機種は、各メーカー公式スペックで確認した実例です。
数値は 幅・奥行・高さ の3列に分けて表示しています。単位はすべて mm(ミリメートル)。「〜」は機種による差の幅を表します。
蒸気・熱が出る家電(スライド棚・余白がポイント)
| 家電 | 幅 (mm) | 奥行 (mm) | 高さ (mm) | 収めるときのポイント |
|---|---|---|---|---|
| 炊飯器(5.5合) | 260 | 330〜350 | 200〜240 | 蒸気が出る。スライド棚に置き、使うとき手前に引き出す(フタを開けると高さ約400〜480) |
| 炊飯器(一升) | 290 | 360〜390 | 240〜270 | 同上。本体・フタ開きとも一回り大きい |
| 電子レンジ/オーブンレンジ(26〜30L) | 490〜500 | 430〜450 | 370〜400 | 放熱の余白が必要。前扉の開きと奥行(ドア開で700超も)に注意。約20kgと重いので耐荷重のある固定棚へ |
| オーブントースター | 330〜360 | 270〜320 | 210〜260 | 高温・放熱が大きい。上・前・横に余白。スライド棚がおすすめ |
| 電気ケトル | 160 | 210 | 150〜170 | 注ぎ口から蒸気。スライド棚で使用時に引き出すと安全(蒸気レス機種もあり) |
| 電気圧力鍋・自動調理鍋 | 320〜330 | 280〜340 | 230〜240 | 蒸気・放熱が出る。上方の余白+スライド棚 |
| ノンフライヤー(エアフライヤー) | 270 | 280 | 300 | 背面・上から高温排気。密閉空間に置かず余白を確保 |
| ホームベーカリー(1斤) | 260 | 360 | 350 | 焼成中は上面から熱・蒸気。奥行・高さが大きめ |
熱の少ない家電・水まわり家電
| 家電 | 幅 (mm) | 奥行 (mm) | 高さ (mm) | 収めるときのポイント |
|---|---|---|---|---|
| コーヒーメーカー(全自動ミル付き) | 220 | 240〜250 | 340〜350 | 上部の水タンク・豆の投入スペースを確保 |
| 卓上食洗機(1人用・タンク式) | 310 | 225 | 435 | 前扉が開く。タンク式は給水工事不要 |
| 卓上食洗機(3〜5人用) | 550 | 340 | 600 | 給排水ホースの取り回し・前扉開き・上方の蒸気スペースが要る。約20kg。防湿と耐荷重に配慮した固定棚へ |
| ハンドブレンダー | 70 | 70 | 400〜420 | 立て置きスタンドや引き出し収納が可 |
| ウォーターサーバー(卓上) | 180〜300 | 340〜400 | 500〜1000 | 機種差が大きい。前後左右に約100+上部のボトル交換スペース |
代表機種の公式スペック(実例)はこちらで確認できます。
🔗 炊飯器:タイガー JPW-X 🔗 炊飯器:象印 NW-FB 🔗 オーブンレンジ:パナソニック NE-BS9A 🔗 トースター:バルミューダ K11A 🔗 トースター:象印 EQ-SB22 🔗 電気ケトル:タイガー PCM-A 🔗 自動調理鍋:シャープ ホットクック KN-HW16G 🔗 ノンフライヤー:COSORI PRO LE 4.7L 🔗 ホームベーカリー:パナソニック SD-MDX4 🔗 コーヒーメーカー:パナソニック NC-A57 🔗 卓上食洗機:パナソニック NP-TML1/NP-TZ500
炊飯器・電子レンジは「最小↔最大」で大きく違う
同じ家電でも、容量やタイプで本体の大きさはずいぶん変わります。とくに毎日使う炊飯器と電子レンジは、小さいモデルと大きいモデルで差が大きいので、主要メーカーの「いちばん小さい例」と「いちばん大きい例」を並べました。実際に置く機種で設計しますが、サイズの振れ幅の感覚をつかむのにどうぞ。
炊飯器(最小↔最大)
目安:幅 約210〜300 × 奥行 160〜390 × 高さ 160〜270mm。フタを開けると高さが+150〜250mmになります。
| 区分 | メーカー/型番 | 容量 | 幅 (mm) | 奥行 (mm) | 高さ (mm) | フタ開き 高さ(mm) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最小クラス | パナソニック SR-MC03 | 1.5合 | 210 | 160 | 160 | — |
| 小型(3合) | 象印 NL-BD05 | 3合 | 235 | 325 | 195 | 約365 |
| 最大クラス | タイガー JPW-X180 | 一升 | 288 | 386 | 239 | 約466 |
| 最大クラス | 象印 NW-FB18 | 一升 | 295 | 360 | 265 | 535 |
電子レンジ(最小↔最大)
目安:幅 約460〜500 × 奥行 350〜450 × 高さ 280〜400mm。大型は約20kgと重く、ドアを開けると前に大きく出ます。
| 区分 | メーカー/型番 | タイプ・容量 | 幅 (mm) | 奥行 (mm) | 高さ (mm) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 最小クラス | アイリスオーヤマ IMB-F186 | 単機能 18L(温め専用) | 456 | 352 | 280 | — |
| 最大クラス | パナソニック NE-BS9A | オーブンレンジ 30L | 494 | 435 | 370 | 約20kg・ドア開で奥行720・上方80以上 |
※「最小・最大」は主要メーカーの代表例です。同じタイプでも機種により前後します。設計は実際に置く機種の寸法で行います。
冷蔵庫の基準サイズ(容量で大きさが変わる)
冷蔵庫は食器棚に組み込む家電ではありませんが、キッチンの間口(食器棚の幅)を決める一番大きな要素です。冷蔵庫のサイズは容量でだいたい決まります。下は容量帯ごとの代表機種の幅・奥行・高さ(実寸の例)です。
| 定格容量の目安 | 代表機種の例 | 幅 (mm) | 奥行 (mm) | 高さ (mm) | 想定人数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 〜150L | ハイアール JR-SY15 | 440 | 599 | 1390 | 1人 |
| 300L台 | 三菱 MR-CX30 | 540 | 656 | 1750 | 2〜3人 |
| 400L台(幅60スリム) | 三菱 MR-N40K | 600 | 699 | 1820 | 3〜4人 |
| 500L台 | 三菱 MR-MZ49M | 650 | 650 | 1830 | 4〜5人 |
| 600L級 | パナソニック(例) | 685 | 745 | 1828 | 5人以上 |
| 650L級 | パナソニック(例) | 750 | 745 | 1828 | 大家族 |
奥行にも注意です。幅をスリムにした400L機でも奥行が約700mmあるなど、奥行は容量や設計で変わり、キッチンの通路幅に直結します。幅・奥行・高さの3つをセットで見ておくと安心です。容量帯ごとの本体幅のもう少し細かい目安(〜300L=約497〜555mm/300〜450L=約600mm/450〜500L=約650mm/500〜600L=約685mm/600〜650L=約750mm)も、メーカーの選び方ガイドで確認できます。
冷蔵庫まわりに必要なすき間(放熱)
冷蔵庫は熱を逃がすため、まわりに少しすき間が必要です。代表的な例(日立の機種)では上に50mm以上、左右に各5mm以上。観音開き(フレンチドア)を90度まで開くには、本体の幅の左右に各45mmほど余裕があると扉が引き出しまでしっかり開きます。
必要なすき間は機種によって変わります(近年は背面のすき間が少なくて済むモデルも増えています)。食器棚を冷蔵庫の横に並べるときは、冷蔵庫の幅+放熱の余白+扉の開きを見込んで間口を割り付けます。買い替え予定の容量が決まっていれば、それに合わせて設計できますので、遠慮なくご相談くださいね。
🔗 冷蔵庫の選び方(容量と幅):パナソニック 🔗 設置に必要なスペース:日立
設計の前にチェックしておきたいこと
- いま使っている家電の寸法:幅・奥行・高さ、そしてフタや扉を開けたときの高さ。
- 買い替え・買い足しの予定:冷蔵庫や炊飯器は数年で替えることも。次に大きくする可能性も見込んでおくと安心です。
- 蒸気・熱が出る家電:スライド棚にするか、放熱の余白をどこに取るか。
- コンセントの数と位置:家電を入れる段の近くに必要な口数を。家電のコンセント・配線の考え方もあわせてどうぞ。
- 冷蔵庫の容量と幅:間口の割り付けに直結します。
オーダー家具なら、これらの寸法に合わせて家電一つひとつの居場所をあらかじめ設計できます。「この家電とこの冷蔵庫を置きたい」とイメージをお聞かせいただければ、収まりも使い勝手もちょうどいい形を一緒に考えます。設計のご相談はこちらからどうぞ。
出典:タイガー魔法瓶/象印マホービン/パナソニック/バルミューダ/シャープ/アイリスオーヤマ/COSORI(VeSync)/日立 各公式ページ。寸法・仕様は2026-06-15に各ページで確認。寸法は代表機種の例で、同じ種類でも機種により異なります。仕様はメーカー都合で変わる場合があります。










